墓じまいとは、霊園や寺院などにある現在の墓石(お墓)をすべて撤去して更地に戻して墓地の持ち主(墓地管理者)に敷地(区画)を返還して取り出したお骨壺を別の供養方法を選択する事をいいます。
実は、墓じまいには下記の二通りの場合(意味)があります。
現在の場所から他の場所へ新しいお墓を用意してお墓の中に納骨しているお骨壺(ご遺骨)を新しいお墓(納骨堂・合同墓等)へ移動する事です。
※お墓のお引越し(改葬)をする場合、長期間屋外のお墓に入っていたご遺骨は、カビや細菌・バクテリア等が繁殖していることが多々あり、特に納骨堂へ移転する時はご遺骨の洗浄(洗骨)が必要となる場合が多いです。
何らかの事情で現在のお墓を更地に戻して返還してしまう事です。(後を見る継承者がいない等で新しいお墓や納骨堂を準備しない場合)
お墓を閉じてしまう場合(墓じまい)はお墓にあるご遺骨の次の行き先を決める必要があります。
※埋葬していたご遺骨の持ち出しや移動には必ず役所での手続き「改葬許可証」が必要です。
取り出したご遺骨の主な次の行き先(供養)を下記に上げてみました。
墓じまい後のお骨の次の行き先(供養方法)は、散骨や自宅供養・永代供養・合祀墓など、お金のかからない散骨や自宅供養などの納骨方法が圧倒的に多いようです。
最近では、一時的なレンタルのお墓が出来ているようですが数年後に合同墓や永代供養墓に移管をしないといけないのでここでまた、手続きや費用が発生してきます。
維持費や管理費などが以前のお墓と同じくらい掛かれば、墓じまいした意味が無いと言うことになるため、じっくりと時間をかけて家族で話し合ってどのようにするか決められてください。
墓じまい後の遺骨の行方 詳細はこちら>
墓じまいでのお墓の撤去費用とは、お墓からお骨壺を取り出してお墓を元の平地に戻す費用のことです。
平均的な相場として重機や運搬機が使用できる場合の費用は、1㎡あたり約10万円程度ですが、重機等が使用できない場合には更に費用がかかることもあります。
あらかじめ複数の石材店に、撤去費用の見積もりを依頼することをお勧め致します。
(※霊園によっては指定業者の場合がありますので管理者に確認されてください。)
(※石材店が解らない場合など、専門業者をご紹介できますので遠慮なくご相談ください。)
墓じまいをする場合は、撤去費用の別に下記に説明しておりますお寺様へのお布施「閉眼供養料(魂抜き)」やお墓の中のお骨壺のお手入れ費用など費用的には結構かかりますが 無縁墓にしない為には家族や親族と良く話し合ってそのままにせずに墓じまいを行うことをお勧めします。
(※無宗教の場合、閉眼供養のお布施や離壇料は必要ありません。)
離檀料とは、一般的には長年お世話になった寺院の檀家を離れる(門徒を辞める)際、寺院側にお渡しするお布施のことです。
最近では、さまざまな事情から先祖代々のお墓を維持することが困難になり、「墓じまい」とともに離檀を考える人も増えてきました。
それに伴い、よく聞かれるようになってきたのが離檀料を巡るお寺様とのトラブルです。
離檀料はあくまでも「お布施」ですから、そもそも寺院側には離檀料の支払いを請求をする権限は法的にもありません。
離檀に際し、万が一法外な金額を寺院から要求され関係がこじれてしまった場合には、門徒(檀家)総代・寺院の宗派の本山・行政書士などの専門家に相談するという方法を考える必要がでてきます。
長年お世話になったお寺様(寺院)を離れる場合には、できるだけ当事者が直接寺院に出向き、離檀せざるを得なくなった事情を率直に相談した上で、その意志を伝えることが最善の方法だと思います。
しかし、菩提寺が離れていて直接出向くことが難しい場合などは、あらかじめ手紙や電話などで住職に事情を説明し相談することが望ましいと思われます。
長年ご供養いただいたお寺様への感謝の気持ちを示し自分の意志を丁寧に伝えることが、交渉を円滑に進める上でも最も大切な事だと思います。
離檀料の意義としましては、元来、法律上では、檀家を離れることに際し「離檀料」というものを払う義務はありませんが墓じまいに伴う離檀の場合、最低限必要とされるお布施は、お墓の魂を抜く「魂抜き」法要に対するもののみです。
それとは別に、やはり長年お世話になったお寺様(寺院)への「感謝の気持ちとしてのお布施を渡すべき」という慣習もあり、近年それが「離檀料」と呼ばれるようになりました。
特に、境内(寺院墓地内)にあるお墓を墓じまいする際には、撤去にまつわる工事などお寺様(寺院)側にさまざまな手続きをお願いすることになりますので、その労力に対する御礼を「お布施」つまり離檀料としてお渡しすることが妥当と考えましょう。
墓じまいに於ける離壇料の金額としましては、お付き合いの度合いや長さでまちまちですが約10万円~50万円と幅広くなるようです。
お寺様によっては、お墓を閉じる際の閉眼供養法要を行いますが離壇料とは別にお布施がかかる場合がありますので確認が必要です。
※必ずしも墓じまいで檀家を辞める必要はありません。(改葬(移転)のみの場合もございます)
※墓じまいでの離壇につきましては、お寺様とトラブルになる場合がありますので特に注意が必要です。
※墓じまいの離檀料は法律で決まっていることではありません。
※墓じまいの離檀料とはお寺様への今までの感謝の気持ち(お布施)と言った方がわかりやすいですね。
解らないことや詳しくは当店に遠慮なくご相談ください。
墓じまい後のお骨(お墓から取り出したお骨壺)は土や泥・小石などが入っている場合や水分や湿気を帯びていたりするためカビやバクテリアの心配があります。
そのままでは新しい移転先に受け入れてもらえませんのでお骨の洗浄(洗骨)や粉末化(粉骨)サービスなど、お骨(ご遺骨)のお手入れが必要となります。
粉末化(粉骨サービス)をすると納めるお骨壺サイズを小さくできるのでカロート室の狭い納骨堂など納めるお骨壺の数を増やす事ができます。
当店でもお問合せが多いのが遠いお墓から近くの納骨堂に改葬する場合でその時にお寺様から「ご遺骨を綺麗にしてください」と言われるために洗浄コース18,700円(税込)をお願いされる方がご相談されています。
また、お骨壺ではなく粉骨(粉末化)されて真空パック入り桐箱で狭い納骨堂へ納骨される方が大変増えてきています。(お骨壺より桐箱の方がサイズが小さくなるため)
※最近では粉骨サービスをされて桐箱でご自宅で供養される方(仏壇などに納めて)も大変増えてきています。
目的別のお骨のお手入れ方法(参考例)
※古いお骨壺の場合ご遺骨が火葬されずに納められている場合がございます。そのご遺骨を粉骨する場合は再火葬が必要となります。
〇ご遺骨を粉末化しないできれいにして元のお骨壺にご遺骨を納める(洗浄・乾燥・殺菌のみ)の粉骨サービス無しの洗浄コースも承っております。
お墓から納骨堂に移動や合同墓(永代墓)への移動にご利用いただけます。
墓じまい洗浄コースはこちら
無縁墓とは、祭祀後継者がいるにも関わらず音信不通や連絡がつかないなどで本来管理をしないといけない者が長期間にわたってお墓を放置してしまうと無縁墓となってしまいます。
全国に点在する村墓地と言われる小さな集合体の墓地が良く道路拡張などでかかってしまいそのお墓の祭祀後継者と連絡がつかないまたは、不明などになるとそのお墓は無縁墓扱いになります。
平成11年に改正された無縁墓地/埋葬等に関する法律は、
「無縁墳墓等に関する権利を有する者に対し、一年以内に申し出るべき旨を官報に記載し、かつ無縁墳墓等の見やすい場所に設置された立札に一年間掲示して広告し、 その期間中にその申し出がなかった場合に市区町村が手続きをすれば無縁墓を改葬できる」と、法律が改正され、この手続きを取られた墓は最終的に撤去されてしまい、中のご遺骨は合祀墓などで他のご遺骨と一緒にされてしまいます。
また、寺院の墓地や公営霊園などで年会費や管理費などを納めずに音信不通になったりすると同じく無縁墓扱いとなり、寺院や霊園も同じように合同墓(合祀墓)や永代供養墓に移動され他人のお骨と一緒に合祀されてしまいます。
つまり、連絡や管理を怠ったり墓じまいせずに放っておくと自動的に無くなってしまうので長期間、墓参りや管理ができない場合は注意が必要です。
墓じまいで、最もトラブルが多いのは親戚同士の争いです。
墓じまいをする前に必ず祭祀継承権の確認をしておき、親戚同士の理解を得る必要があります。
お墓の歴史のページでも紹介しておりますが現在のお墓は家墓(家族墓)の為に祖父母や親の兄弟(叔父叔母) などの直系の先祖のお骨が納められており中々墓じまいを行うには勇気と決断が必要とされてきますが ただ、祭祀継承権は遺産の相続の様に、法律の取り決めはありませんので、遺族間でよく話し合う必要があります。
祭祀継承者にはご先祖様のご遺骨の維持管理をすべて任されているので、いずれお墓が無縁墓になることが解っている場合、墓じまいと言う結論を先送りすることだけは避けて勇気ある決断をするようにしましょう。
祭祀継承者の分家継承という方法やその家々の諸事情で詳細対応が異なりますので解らない時は当店へご遠慮なくご相談ください。
墓じまい後のご遺骨の行方はこちら>
私が先に死んだら
あなたのそばにただ置いてて
あなたが逝く時、一緒に海に還るの
それが私の最後のわがまま。
関東地域と関西地域ではお骨壺に納めるご遺骨の納骨方法が違います。
関東地域では全骨収骨と言い、火葬場で火葬後にほとんど全てのお骨を骨壷に収めます。
一方関西地域では、喉仏を中心としたお骨の一部だけを収骨する部分収骨が採用されています。
これは、火葬場の運営が民間企業なのか公営火葬場なのかでご遺骨の収骨量が変わるために地域によってお骨壺の大きさも変わってきます。
納骨方法が違うとお骨壷の大きさが変わり、骨壷の大きさが変わるとお墓の大きさまで変わってきます。
このように納骨方法と、それに伴うお墓の形状が違うため、墓じまいの費用も関東地域の方が高くなっております。
(※全国的にお墓のある場所によって墓じまいの石墓の撤去費に違いがあります。重機などが入れない場合は人力になりますのでそれなりに費用が高くなるようです。また、お墓の大きさ(広さ)によっても大きなお墓の方が高額になります。)
なお、関東地域以外の地方では、弱冠関西地域型が多いようですが火葬場でご家族の収骨する量によってもお骨壺の大きさや地域によってご遺骨を納める容器がお骨壺でない所もありますので全国統一されていないのが実状です。
〇墓じまい(改葬)をされる場合、長期間お墓に入っていたご遺骨は、カビや細菌、バクテリア等が繁殖している場合が多々あり、ご遺骨の洗浄(洗骨)をお勧め致しております。
なお、墓じまい(改葬)で「遺骨の洗浄+A~Dコース」をご利用の場合には割引きがございますので下記をご参照ください。
コース名 | 遺骨の洗浄サービス | A~Dコースとの併用価格 |
---|---|---|
墓じまい洗浄コース | 18,700円(税込) | +5,500円(税込) |
散骨代行での複数個割引のご紹介
墓じまいでご遺骨2名様以上の散骨代行をご希望の方には
散骨代行 料金は、2件以上でも1件分の料金(11,000円・税込)で承っております。
【例1】 Bコースを同時に2件依頼される場合
⇒粉骨サービス19,800円×2+散骨代行11,000円=50,600円(税込)となります。
【例2】 墓じまい等でBコースを同時に3件依頼される場合
⇒粉骨サービス19,800円×3+散骨代行11,000円=70,400円(税込)となります。
ご先祖様やご親戚の散骨代行をご希望の場合は、散骨代行複数個割引をご検討ください。
・お申込書兼同意書(電話注文の場合)
・段ボール箱
・ガムテープ
・プチプチ緩衝材及びハイタッチ緩衝材
・防水ビニール袋
・返送用伝票(当店で必要事項を記入済み)
・梱包マニュアル
※骨壷配送キットは無料ですがキットの
送料(着払い)はお客様負担となります。
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